NPO法人むすびえの3ヵ年にわたる「居場所」の調査事業の一環で、秋田県五城目町を拠点とする一般社団法人ドチャベンジャーズから依頼を受け、調査プロジェクトを設計、進行しました。
朝市にみる居場所のリサーチに続き、今回は、居場所を支える「モノとその移動のあり方」に着目し、リサーチを行いました。
五城目のモノ(を中心とするインフラや環境)をリサーチすることを通して、人の意志やモチベーションを原動力としない/依存しない、居場所を下支えする「仕組み」や「環境」のヒントを得ることを目指しています。
2026年1月のフィールドワークでは、朝市の店先やものづくりの現場をまわり、見聞きしたことをフィールドノートに書きとめました。ノートは原文のまま185枚のカードに切り出し、重複を整理して100枚に統合しています。
7月には、このカードを囲んで並べ直すセッションを行いました。「場とお裾分け」「材料の由来」「移動と仕入れ」といった、モノから居場所を下支えする仕組みを読むための軸が浮かび上がってきています。(→プロジェクトは現在進行中)
依頼 : (社)ドチャベンジャーズ(NPO法人むすびえ「居場所」調査事業)
調査・企画 : 津田啓仁
カードセッション : 小坂友透
あっちの方(八郎潟)の直売はもう20年ぐらいやったから、そこで採れた野菜をちょっとここに運んできてたの。ここにも、ちょっと置いたらいいかなあ、もったいないなあと思って。一週間に一回だったもの、八郎潟の方は。それが残った野菜をここに持ってきて。
畑の土を見れば、いい土かどうかはすぐ分かる。土の中にバクテリアとか細菌とか微生物がいっぱい生きていて、それが野菜を作ってるんですね。チッソリンとかカリ、肥料の三大要素だけで作る野菜と違う、本当の味、野菜本来のものができている。
八郎潟の直売所やってたけどお店がなくなって、第三スーパーとかも閉じてしまって。お店が少なくなって、近くの友達というか先輩の人が立ち上げたんですよ。そこで、ちょこっと野菜作ってる人たちに運んできてもらって、ハウスの中で野菜を売ってもらって。
一回凍らないとダメになるんで、一回凍らせてから土の中に埋める。天然冷蔵庫みたいなもの。雪が上にかぶさってると、氷点下何度まで行かない。雪は0度近いから、そんなに急激に寒くならない。土の中も安定的に保たれて、長期保存できる。